Tomedesに翻訳を依頼されるクライアントの中には訳し方ついて無頓着な方も少なくありません。実際、翻訳にはさまざまな手法があり、ニーズに応じて使い分けが可能なことに気付いているのは少数派です。ここでは主な翻訳手法とその特長について分かりやすく解説します。
直訳
逐次訳とも呼ばれ、できるだけ原文に単語を一対一対で置き換える手法です。ぎこちない文章になるので、多くのクライアントは後述の意訳の方を好みますが、技術、科学、法律、医療関係の翻訳ではこの手法を選ぶこともあります。
意訳
意訳は原文の言わんとしている内容を分かりやすく伝えることに重点を置いているため、言い回しはより自然ですが、ソース言語のバイアスがかかる傾向があります。
忠実訳
忠実訳は意訳に近く、できるだけ原文に忠実な訳を試みる手法です。
慣用訳
慣用訳は原文内の慣用句をソース言語に適当な形で訳す手法で、翻訳に意味を持たせる場合に必要となることが少なくありません。たとえば、英語で「have a frog in one’s throat(喉にカエルがいる)」は風邪をひいて声が枯れているという意味ですが、フレーズを直訳するだけでは混乱を招きます。このような場合に慣用訳が使用されます。
自由訳
自由訳は原文の内容を伝えることを最優先として、かなり自由に言葉を選べる翻訳手法をいいます。原文のすべての要素が置き換えられることさえあります。言葉単体の意味よりもメッセージ全体を伝えることに重点が置かれているので、言葉を選択する際にターゲット言語のバイアスがかかることが少なくありません。
適時訳
適時訳は特定のターゲットのニーズに合わせることに重点を置いた手法です。マーケティング翻訳などで好んで使用されます。国により消費者の価値観は違うため、マーケティングの対象国に合わせた翻訳が必要となります。
コミュニケーション訳
コミュニケーション訳は原文の文脈的な意味をターゲット言語に反映させることに焦点を当てた手法です。内容的にも言語的にもターゲットとなる利用者が理解しやすいものになるように翻訳を行います。
まとめ
翻訳を依頼する際にこれらの用語をすべて理解しておく必要はありませんが、さまざまなタイプの翻訳があることを認識しておくことで、目的に最適な翻訳を手に入れることができます。ビジネス翻訳に必要な翻訳タイプが分からない場合はこちらからTomedesにお問い合わせください。サポートいたします。