韓国語は、大韓民国(韓国)の公用語、朝鮮語は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の公用語で、朝鮮半島全体で7200万人が使用する言語です。英語では、この双方が使用する言語を総して高麗語「Korean」としてきました。日本では、韓国で使用する朝鮮語を「韓国語」、朝鮮民族が使用する言語、朝鮮半島で使用される言語、北朝鮮の公用語、公的資料や学術論文などでは「朝鮮語」と表記する傾向にあります。
韓国語も朝鮮語も語源が同じであるため、記述にはハングルを使用し、文法にもさほど違いはありません。しかし、韓国と北朝鮮に分断されて以降、時代の流れとともに細かな点で違いが出ています。翻訳者は、この点に十分注意を払って翻訳を行わなければいけません。
朝鮮半島以外では、中国に住む約200万人が韓国語・朝鮮語を第一言語として使用しています。 また米国では約200万人、 ロシアでは約50万人、日本でもおよそ70万人が韓国語・朝鮮語を使用することができます。
韓国語・朝鮮語にはいくつかのユニークな特徴があります:
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韓国語は、ハングルと呼ばれる24文字の表音文字で表されます。ハングルには 11,000 以上の文字があり、19 の子音と 21 の母音で構成されます。 . 韓国語にはまた、ハンチャと呼ばれる中国の漢字から派生した表意文字があり、およそ 6,000 以上のハンチャ文字が使用されています。ハンジャは主に、ハングルだけでは意味があいまいになる場合に使用されます。
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日本語の漢字とは異なり、.漢字読みは原則1字1音が原則です。ハンチャは、この点において日本や中国の漢字と大きく異なります。
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韓国語のスクリプトは、2〜5文字のブロックで書かれていて、表意文字のシステムを使わない点で中国語のスクリプトとは異なります。音節単位は最大5文字で構成されています。韓国語は、冠詞、性別、融合語、関係代名詞といった文法要素を持たないことを考慮すると、アルタイ語と非常に似ています。
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文法的構造からみると、韓国語・朝鮮語は、日本語との共通点が非常に多い言語です。また文化的歴史的にも近いため、共通した単語も多く、日本語と韓国語を同時に勉強する外国人は多くいます。
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韓国で使用されている朝鮮語には5つの主要な方言があります。 一方、北朝鮮は単一の方言で統一されています。これらの方言は、発音に違いはあるものの比較的均質であるため、話者は互いを理解することができます。
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韓国の標準的な韓国語は、ソウル周辺の方言から発展しました。 一方、北朝鮮の標準言語は、平壌(ピョンヤン)語の方言から発展しました。 これらの方言のほとんどは、済州島で使用される方言を除けば、非常に近いため、話者は互いを理解できます。
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韓国と北朝鮮で使用されている方言の大きな違いは音韻にあります。 韓国語の話者はストレスが非常に少ないため平坦に聞こえます。
韓国語翻訳の専門家は、上のような言語の違いを念頭において翻訳を行う必要があります。
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