ベトナム語は、ベトナム人の約86%を占めるキン族の母語でおよそ7,000万人の話者をかかえる言語です。世界の母国人口ランキングでは15位とそう高くないのですが、右肩上がりの経済発展、若年層の顕著な増加、雇用コストの低さなどの理由から、ベトナムに注目する企業が増えています。また、中国への投資リスクを回避するという観点から、近隣のアジア諸国に第二の拠点を設ける「チャイナプラスワン」の拠点としても脚光を浴びています。
ベトナム語の起源は、オーストロアジア語族だといわれています。15世紀頃からチューノム( chữ nôm )という独特の文字が考案されましたが、画数が多くて難解ため、国字になるまでには至りませんでした。その後ベトナム語は、歴史的には漢字文化圏に属する言語の1つですが、フランスによる植民地化、第二次世界大戦での日本軍の進駐、近代におけるアメリカとの戦争など、長い苦難の歴史の中で、言葉も大きく変化し、独自の言語となりました。
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ベトナムの語のかなりの部分は、古典中国語から借用されました。そのためベトナム語は現在も広東語とかなりの類似点を共有し続けています。おおよそ70%の ベトナム語のは中国語のルーツを持っています。
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今日のベトナム語は、発音のために発音区別記号が追加されたラテン文字で形成されています。東南アジア言語でよくみられるように、文法は比較的単純で、母音が多く、特定の音色で発音されます。
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ベトナム語は、地域差に基づいていくつかの方言で話されています。大まかに北ベトナム、北中部ベトナム、中部ベトナム、南ベトナムのカテゴリーに分けられます。これらは基本的に共通する言語であるため、相互理解しやすいものです。
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ベトナム語に冠詞はなく、複数系でも語尾の変化はなく、接頭辞、接尾辞、定義子をもたず、代名詞も区別されていません。その複雑な語彙は、基本的な文化的価値を反映しています。その複雑な語彙は、ベトナムの基本的な文化的価値を反映しているようにも考えられます。
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多くのベトナム人はバイリンガルです。とくに1960年代前半以前に高等教育を受けた年配の方や、ベトナム戦争時代に半亡命した人の多くはフランス語を話します。また南ベトナムで政府職に就いていた人の多くは英語を流暢に話します。
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